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300Cの歴史

1955年、クライスラーは洗練されたボディ・デザインにハイパワー・エンジンを組み合わせ、現代まで語り継がれる伝説の名車 「 クライスラー・C-300 」 を誕生させました。 設計は名デザイナーとして誉れ高い 「 バージル・エクスナー 」 が担当。 当時、そのグラマラスで力強いフォルムは、“ 100ミリオンダラールックス ” と称されました。
▲ C-300
ボディには HEMI® と呼ばれる半球型燃焼室を持ち、約 5,400cc の排気量で 300馬力を発生する V8 エンジンを搭載。
C-300 はその流麗なデザインと強力無比なパワーユニットによって “ ビューティフル・ブルート ( 美しき野獣 ) ” と呼ばれ、当時の NASCAR ストックカーレースを席巻したのです。
翌1956年には 300 の発展型である 300B が、1957年にはデュアルヘッドライトとテールフィンを持つ 300C が登場。
その後も 300 は毎年改良を受けながら、シリーズ最終型となる 1965年の 300L まで生産が続けられました。 ちなみに、クライスラー・300 が “ レターシリーズ ” と呼ばれるのは、車名の後に付くアルファベットが B から L まで年々発展していったことに由来しています。
そして2003年、クライスラーは伝説に新時代のスピリットを融合させ、ニューヨーク国際自動車ショーで 「 クライスラー・300C 」 のコンセプトカーを発表。
1955年のクライスラー・C-300 から連綿と受け継ぐロングノーズ&ショートデッキのプロポーション。 1998年に発表されたコンセプトカー 「 クライスラー・クロノス 」 に触発された特徴的なフロント・グリルと、気品あるクライスラー・ウイング。 もちろん、心臓部には輝かしい伝統を継承しながら、すべてを一新した 5.7 リッター HEMI® V型8気筒エンジンを搭載。 クラシカルで魅力にあふれたスタイリング、そして伝説に彩られたエンジンの力強い復活は、発表と共に大きなセンセーションを巻き起こしました。
▲ クライスラー・クロノス コンセプトカー
年代別300Cの歴史
■ 1955年 [ C-300 ]
クライスラー “ レターシリーズ ” の誕生。 C-300 は当時最もパワフルなマシンでした。 300馬力の V8HEMI® エンジンを搭載した C-300 は、比類なきハンドリング性能と、グラマラスなフォルムでカーマニアを熱狂させたのです。
■ 1956年 [ 300B ]
クライスラー “ レターシリーズ ” の 2代目、300B は卓越したパフォーマンスとスタイリングという C-300 の伝統を継承しながら、他を圧倒するフォルムを纏って登場。 クライスラー社の評価をさらに確固たるものにしました。
■ 1957年 [ 300C ]
300C はシリーズ中、最も劇的なスタイリングの変更を行ったモデルです。 ジェット機タイプのアグレッシブなフィン、エッグクレート ( 卵籠※ ) スタイルのグリル。 375 馬力を発生する約 6,400cc の大排気量エンジンによって、パワーもさらにアップしました。 ( ※ 卵の容器のような格子状のフロントグリルのこと )
■ 1958年 [ 300D ]
300D は 300C の革新的なスタイリングを継承して登場しました。 また、パワーステアリングや余裕あるストロークのリヤサスペンションなどの採用によって、より快適な走行性能と乗り心地を実現。 当時、同クラスで最もハンドリングに優れ、スポーティなモデルと評されました。
■ 1959年 [ 300E ]
300E は 1957年の 300C から始まった独自のボディ・デザインを受け継いだ最後のモデルです。 また、車重を軽量化するため、従来までの HEMI® エンジンに代え、ウェッジ型燃焼室を持つ約 6,800cc の V8 エンジンを搭載。 この新型エンジンによって加速性能がさらに向上しました。
■ 1960年 [ 300F ]
300F はビッグサイズ・カーのコーナリング性能をさらに向上させるために、先進のトーションバー付フロント・サスペンションを採用。 また、振動を最小限に抑制するために、シングルユニット・ボディ構造も採用しました。
■ 1961年 [ 300G ]
この年、300G が前年の 300D からフルモデルチェンジして登場。 ヘッドライト、テールランプ、グリルなど、すべてのデザインが一新されました。
■ 1962年 [ 300H ]
300H はレターシリーズのエレガンスやハイパフォーマンスを継承して登場しましたが、従来までのテールフィンは採用しませんでした。 その斬新なスタイリングを当時の他社モデルがこぞって模倣しました。
■ 1963年 [ 300J ]
300J は多くのデザイン変更を行いました。 グリルはレターシリーズの伝統を継承しながら、ラウンド・ホリゾナル形状のヘッドランプ、サーキュラー形状のテールランプを採用。 レターシリーズの中で最もパワフルなモデルと評されました。
■ 1964年 [ 300K ]
300K は 1963年の 300J とほぼ同様のモデルですが、レターシリーズにおける最高販売台数を記録しました。 なお、テールライトは従来のラウンドタイプより角張ったものになり、スピードメーターの目盛りも 150mph から 120mph に変更されました。
■ 1965年 [ 300L ]
300L は 1999年に 300M が登場するまで、1955年から始まった 300 レターシリーズの最終モデルとなりました。 そのスタイリングは当時のチーフデザイナー、エルウッド・エンゲルが手がけた斬新なものでしたが、1つの時代の終焉も意味しました。
■ 1999年 [ 300M ]
300M はレターシリーズの輝かしい歴史に、クライスラーの新たなキャブフォワード・デザインを融合して誕生しました。 300 レターシリーズの伝統であるエレガンス、インテリアの快適性、ハイパフォーマンスなど、すべてが注ぎ込まれたのです。
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